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■1つCPUパッケージの中に2つのCPUコアを内蔵するデュアルコアCPU
 インテルから期待のデュアルコアCPU「Pentium Extreme Edition 840」が発表されました。
物理的に2つのCPUを搭載して、更に1つのCPUを論理的に2つのCPUとして使用できる
ハイパースレッディング技術も搭載しているので対応OS上からは4つの論理CPUとして使用できます。
840-01 Pentium Extreme Edition 840
・LGA775用CPU
・デュアルコア
・3.2GHz
・L2-1MB×2
・FSB 800MHz
・Hyper Threading Technology
・EM64T
・Execute Disable Bit

青と黒を基調とした高級感の溢れるパッケージです。

組み立てパーツ構成
840-02
CPU intel:Pentium Extreme Edition 840
MB intel:BOXD955XBKLKR
メモリ Transcend:TS128MLQ72V5J
     DDR2-533 1GB X 4枚
HDD Maxtor:S-ATA MaXLine Plus II 250GB
VGA ASUS:EXTREME N6600GT 128MB
光学ドライブ RICOH:MP5308D
ケース UAC:UACC-627iP/400V2
    400W 24pin搭載V2.0規格対応

 デュアルコアCPUシステムを安定動作させるためにケースはパッシブダクト付属、
電源がV2.0規格対応でマザーボードコネクタは24pinと+12V8pin搭載モデルを選びました。

●パーツの組み立て

■デュアルコア対応で最新技術を搭載したハイエンドマザーボード
マザーボードは自作で最も重要なパーツ、しっかりとした性能を発揮できるように
安定性が高く、拡張性の高い製品を選択しました。

840-03 Intel:BOXD955XBKLKR
対応CPU LGA775パッケージ
 FSB1066/FSB800
チップセット intel 955Xチップセット
メモリ DDR2-533/667 (最大8GB)
 デュアルチャネルメモリ対応
 インテル メモリ・パイプライン・テクノロジ対応
サウンド Intel High Definition Audio subsystem (7.1chサウンド)
拡張スロット PCI Express x16(1)・PCI Express x16/x4(1)
PCI Express x1(1)・PCI(3)

■955で組み立てのチェックポイント

840-04 840-05
 高性能化で消費電力の増えたシステム全体に
対応するため電源容量400Wの高出力電源を使用。
最新パーツは特に12V電源供給を必要とするので
12Vは2系統持ちそれぞれ13Aと16Aで合計
264W供給可能なものを選びました。
 24pin電源のコネクタ。
24Pin対応電源は幾つかありますが、注意点として
24Pin 対応電源=LGA775対応電源ではありません。
V2.0規格対応電源=LGA775対応電源です。
 もし、ご使用予定の電源が20pinの場合でも
BOXD955XBKLKRは補助電源5V4pinのコネクタ
併用する事で問題なく使用できます。
840-06 840-07
 今回デスクトップ用として初めて採用された
12V 8Pinコネクタです。
 従来の12V 4pinコネクタを差しても起動しません。
  使用予定の電源に4pinコネクタしか無い場合でも
BOXD955XBKLKRは4pinから8pinへの変換コネクタが
付属していますので安心です。

 Pentium Extreme Edition 840はプラットフォーム互換性ガイド05Bにあたるので
電源仕様は12V2、定格連続電流16A/10mSピーク電流19A対応の製品が必要です。
「プラットフォーム互換性ガイド」についてははマザーボード内の説明書に記載があります。

840-08 840-09
 CPUを装着。
デュアルコアCPUになってもパッケージに特に
変更はありませんので、安心して組み立てられます。
 CPUクーラーを装着。
一見変更がないように見えますが、ヒートシンク中心部の
銅のパーツが大型化して、金属部分の厚さが減り、
ファン部分の厚みが増して冷却効果が増しています。
840-10 840-11
 付属のATAケーブルはコーティングされています。
一見地味ですが通常のフラットケーブルと比較して
ケース内部のエアフローを妨げない工夫に
なっています。
 S-ATA2規格対応
S-ATAの2倍の転送量3GB/sの高速データ転送が
可能になりました。
付属のケーブルにはマザーボード側コネクタに
抜け落ち防止留め金が付いています。
840-12 840-14
増設パネルが付属
 ケース前面にヘッドホン端子、マイク端子、
USB2.0(2)、IEEE1394A、IEEE1394Bのコネクタを
出すフロントパネルとケース背面にUSB2.0(2)を
出すリアパネルが付属。
マザーボードとの接続も簡単です。
メモリを装着
 955はDDR2-667の高速メモリをサポートしていますが
残念ながら今の時点で入手が難しいので、今回は
DDR2-533メモリを使用しました。
 955はECC付きメモリをサポートしていますので
高速かつ正確なデータ転送が可能になっています。

 今回HDDは1台で組み立てたので試していませんが、BOXD955XBKLKRはICH7-Rとsiliconimage社の
2つのRAIDチップを搭載しているので、最大8個のS-ATA HDDを搭載してRAID0/1/MatrixRAID/5/10と
様々なRAID構築を行うことが可能になっています。

840-13
 ハイエンドらしくパーツが所狭しと搭載しています。
エアフローを考慮して背面に12cmファンを増設
しています。

■OSのインストール
 今回はWindows XP Professional Edition SP2をインストールしました。
不足分のドライバは付属CDを光学ドライブに差し込み自動で不足しているドライバを探してくれるので
インストールボタンを押すだけなので簡単です。

写真14
 Windows XP Professional Editionをインストールする事でHyper Threading Technology対応となり
Windowsタスクマネージャで4CPUとして認識されます。
残念なことにデバイスマネージャでプロセッサの項目を確認すると4つのCPUとして認識されているのですが
PentiumD3.2GHzと表記されています、せっかくのブランドですのでPentium Extreme Edition 840と
表記して欲しいものです。

●実際に動かして性能を試す

■ベンチマークを使用して性能を確認する
 各種ベンチマークとTMPGEnc3を使用して処理速度を測定しました。

840-16 ●CrystalMark2004
 トータルスコア:102,010
その中でもCPUの実力を計測するベンチマーク
 ALU(算術、論理演算処理):21,164
 FPU(浮動小数点数演算処理):20,750
この2つで非常に高いスコアを出しました。
デュアルコア+HTの効果が出たと言えます。

 
●スーパーπ
 104万桁計算を40秒で計算
 3.2GHzの周波数としての結果が出ました。
840-18 ●FINAL FANTASY XIオフィシャルベンチマーク
 高解像度モードで4317-Hをスコア、この数値は
天候エフェクトを全部オンにしても、まったく問題なく
快適にプレイできるだけの値です。
840-19 ●TMPG Enc3.Express
 10分のMPEG2ファイル(640x480)をWMP9(640x480)に
変換する時間を計測しました。
 結果は18分59秒とかなりの高速処理で終了。
840-20 ●imageConverter2
 10分のMPEG2ファイル(640x480)をPSP用MP4に
変換する時間を計測しました。
 結果は2分49秒とかなりの高速処理で終了。
(更新日時-作成日時で測定)
ポータブル機器へのマルチメディアファイルの転送では
対応フォーマットへのコンバートに時間がかかる事が
問題になっていましたがPentium Extreme Edition 840では
大丈夫です。

 ベンチマーク結果から、3Dゲームや、画像処理、動画、音楽の変換などのマルチメディア系処理を
得意としているのが分かります、パソコンで「エンコードをとにかく早く終わらせたい」とか
「3Dゲームでの描画能力を1fbpsでも上げたい」というハイエンドユーザーにお勧めです。

■遊び心満載の拡張性
 BOXD955XBKLKRに搭載されている拡張性能の一部をテストしましたので報告します。

840-21 840-22
 PCI Express x16/x4(1)バスへVGAを追加
PCI Express x16仕様のVGAを搭載して
簡単にDualモニタ環境を構築可能です。
 ハードウェアのプロパティでも
2枚のVGAが認識されています。

 残念ながら955は2つのGPUを同時使用して描画能力を上げる機能には未対応になっています。
今後のUpdateに期待です。(2005年6月7日時点)

840-25 840-26
 32bitOS上でのメモリ認識画面
4GBのメモリを搭載しているが、残念ながら
OSの関係で3.49GBしか認識されていません。
 64bitOS上でのメモリ認識画面、
しっかりと3.99GBと認識されています。
 955は最大8GBまで搭載可能なので
機会があったら2GBメモリ4枚差しに
挑戦してみたいです。

 今回のレビューでは特に取り上げていませんが、Pentium Extreme Edition 840は
EM64T対応になっていますので、マイクロソフト社Windows XP Professional x64 Editionを
インストールする事が可能になっています。
 気になるドライバもsiliconimage社のRAIDドライバ以外は全てOSと付属のCDのドライバで
対応可能になっています。(2005年6月7日時点)

840-23 840-24
 オーバークロックを可能にするBIOS画面
BIOSのAdvanced設定にある項目を変更すると
CPUの倍率変更が可能になります。
BIOS Ver:BK95510J/86A.1554.2005.0531.1407
 実際に倍率の設定を「16」→「14」に変更し
周波数が2.8GHzに変更されているのを確認
しました。

 【要注意】オーバークロックは保証外の行為です。
 システムの不具合、パーツの損壊等が発生してもあくまで自己責任となりますのでご注意ください。

 又、この記事はオーバークロックを保証するものではありません。
 お問い合わせ頂きましても一切お答えできないことをご了承下さい。

●まとめ

 今回デュアルコアシステムを使ってみて感じたことは、とにかく「ストレス無く操作できる」事です。

 パソコンの進化に伴いソフトも進化してソフトの処理が重くなったり、1つ1つのソフトはたいした負荷には
なっていない場合でも複数のソフトを同時起動する事で全体としてかなりの負荷となり、
パソコンの動作が遅くなったり、ソフトの処理が終わるまで次の作業に移れなくなる事があります。

 Hyper Threading Technologyが搭載されたCPUの登場でマルチスレッド処理に強くなりましたが、
パソコンでマルチメディアアプリケーションをより楽しむようになり、今までよりもより大容量のファイル
を扱ったり、高度な処理を行うソフトが登場してきています。

 その為、1つのCPUを仮想的に2つのCPUとして使用するHyper Threading Technologyよりも
2つのコアを搭載するデュアルコアにする事で最高周波数速度はそれほど変わらなくとも、
負荷や並列処理に強くなり効率よく処理できるようになります。

 今回使用したPentium Extreme Edition 840は、その最上位モデルで並行処理に強くなる機能
デュアルコアとHyper Threading Technologyが2つとも搭載されている豪華なCPUで
とても快適なパソコン操作が可能です、この操作感は残念ながらベンチマークには表れないもの
ですので皆様是非、ご自分で使用して実感していただければと思います。

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